楽天より「楽天ポイント利息」という新サービスが開始されました。銀行等の金融機関と同じく、ポイントを預けておくと、利息をつけますよというサービスです。
利息は年率0.108%
利息だけをみると、かなり高く設定されています。金利が高い楽天銀行(楽天証券とのマネーブリッジした場合)が0.1%ですので、それを上回る金利を得ることができます。
今回は、このサービスが本当にお得なのか、利用価値はあるのかについて、解説していきます。
結論
利用価値は低い
理由①:ポイントを支払いに利用し、浮いた現金を貯金
ポイント利息は銀行預金とほぼ同じ内容です。ということは、本当の銀行に預けておくという選択肢もありです。むしろ、ポイントという用途の限られるものを増やすよりも、現金を増やした方が安全かつ融通が利きます。
利率の面でも、高金利の楽天銀行(楽天証券とのマネーブリッジ済み)で0.1%とポイント利息とほとんど変わりません。
理由②:ポイントで投資信託を購入できる
通常ポイントは楽天証券で投資に使うことができます。毎月積立設定をして投資信託等の購入にあててはどうでしょうか?投資信託では元本割れのリスクもありますが、長期投資前提で年3%程の成長を比較的安全に得ることができます。ポイントで増やすより、現金・金融資産で増やすべきだと考えます。
詳細は以下、で解説していきます。
楽天ポイント利息
月末までに預けたポイントに応じて、毎月5日に利息がつきます。利率は年0.108%。100ポイントから1ポイント単位ではじめられます。
【楽天PointClub】楽天ポイント利息|預けておくだけで、ポイントが増える! (rakuten.co.jp)
メリット
・元本割れしない、手数料もなし
銀行と同様に預けているポイントは減ることはないようです。また、手数料もありませんので、元本割れはなく、安全にポイントを増やすことができます。
・少ないポイントでも始められる
100ポイントから1ポイント単位で始めることができます。少額でも利用可。
デメリット
・対象は通常ポイントのみ
楽天はポイント付与率が高いのが売りの一つですが、実はほとんどが「期間限定ポイント」です。通常ポイントは付与される機会が少なく、大きなポイントを貯めるのは時間がかかります。
今回のサービスは付与される機会の少ない通常ポイントのみを対象としています。預入元本を増やすのに時間がかかります。
また、通常ポイントは使い方の汎用性が高いため、少しのポイント利息を受け取るために利用する価値があるのかというのが疑問です。
・ほとんど増えない
年率0.108%は貯金の利息と考えれば、大きいですが、このサービスで考えた場合
通常ポイント10,000Pt預けて、年10Ptの利息です。
通常ポイント10,000Pt貯めるのにどれほど時間がかかるでしょうか?これだけポイントを保有している人は少ないのではないでしょうか?
・ポイントが永久に存在するとは限らない
様々なサービスが提供しているポイントとは、企業からしたら負債です。利用を申請されれば、拒否できず、現金と同様に使えてしまいます。企業としては、使われないことほうがお得なのです。
また、企業が付与しているものですので、その企業が無くなればそれまでです。早めに使い切ってしまう方がよいと思います。
どんな人におすすめできるか?
メリット・デメリットを解説してきましたが、どんなひとにおすすめできるか解説していきます。
・通常ポイントをすぐに使う予定が無い
通常ポイントの使い道を理解したうえで、それでも使う予定が無い方はポイント利息に預けてもよいと思います。使わず手元に置いておくよりもお得ですので。
・ポイントを貯めることが好き
通帳の残高が増えることが嬉しくて大好きな方がいるように、ポイントの残高が増えることが嬉しくて大好きな方にはおすすめできます。元本割れの心配なく増やせるのですから。
ただし、ポイントはポイントですので、現金とは違うことを認識しておくことが必要です。
まとめ
ポイントに利息をつけるというのは画期的なサービスに感じますが、ポイント利用を少なくさせようとしているのではないかと、勘ぐってしまいます。SPUやゴールドカードの改悪など、ポイントサービスが辛くなっているうえ、今回の新サービス。楽天モバイルの赤字が相当痛手なのでしょうか・・・
なんにしても、ポイントを貯めることが好きな方は一考の価値があるでしょう。でも、ポイントを貯めることが目的でない方は、使わなくてもよいでしょう。
楽天ポイントのおすすめの使い方を以下で紹介していますので、参考にしてください。
コメントを書く