銀行預金は本当に安全?お金の価値は変化している!

銀行預金は本当に安全?お金の価値は変化している!

 昔からお年玉の残りなど、余っているお金は貯金しなさいといわれて育ち、それが当然だと思い社会人になってからもずっと貯金をし続けてきました。確かに貯金しておけば、元本は保証されるし、わずかながらでも利子がつく。安全で、しかもお金が増えるのだから、貯金が最高!といままで思って生きてきました。しかし、お金の勉強を始めてから、はたしてすべての余剰資金を銀行に貯金しておくのが本当に正しいのか疑問を持ちました。

 調べてみると、インフレ率によっては、元本保証であるものの、お金の価値で見た場合マイナスとなってしまいます。

現在の銀行金利

 現在の銀行金利は普通預金で「0.001%」(1/100,000)ほどです。10万円貯金して、金利でもらえる金額が「1円」という悲惨な状況です。私がおすすめしている楽天銀行でも「0.1%」(1/1,000)です。普通の銀行の100倍の金利があるとはいえ、10万円預けていても「100円」しか金利はつきません。

お金の価値は変動する~インフレとデフレ

 お金の価値は日々変動しています。よく聞くのはインフレですよね。日本でもアメリカでもインフレ目標をもって金融政策を行っています。
 例えば、現在の100円は来年も100円の価値があるかと言ったら、必ずしもそうではありません。

 極端な例ですが、インフレが起き、物価が10%あがったとしましょう。100円で買えていたジュースがインフレにより10%値上がりしたことで、110円となり、100円では買えなくなってしまいました。インフレで」物の価値が上昇したことで、相対的にお金の価値が下がったことになります。

 逆にお金の価値が上がるのがデフレです。デフレによって10%物価が下がったとします。100円のジュースは90円となり、100円払うことでおつりが戻ってきます。物の価値が下がり、相対的にお金の価値が上がったことになります。

日本のインフレ率

 日本はインフレ率2%を掲げ金融政策を行っています。コロナ渦真っ只中だった昨年2020年は「-0.02%」、まだ途中ですが、2021年は「0.14%」です。

 2021年はインフレで0.14%物価が上昇し、相対的に0.14%お金の価値が低下したということになります。この場合、銀行預金を考えると元本保証+金利が0.001%、インフレ率よりも金利が低く、資産価値はマイナスになったと言えます。

 銀行預金:100,000円
 金利  :0.001%(1/100,000) → 利子1円
 資産合計:100,001円

 インフレ率:0.14%
 資産価値 :99,860円 (100,000×(1-0.0014))

日本のインフレ率をまとめたページを紹介しておきます。興味があるかたは見てみてください。

 (日本のインフレ率の推移はこちら

まとめ

 銀行預金では大した金利はつかず、インフレに負け、お金の価値は減少します。元本保証ではありますが、相対的なお金の価値で考えた場合、マイナスになる可能性があるということが分かりました。預金が最高という認識で生きてきましたが、それが正しかった時代は終わったのだなと考えられます。今後、投資の重要性は増してくるのではないかと思います。

Pocket
LINEで送る

金融知識カテゴリの最新記事