PayPayでのインフルエンザお見舞い金の提供開始~必要性について

PayPayでのインフルエンザお見舞い金の提供開始~必要性について

 インフルエンザが心配される季節が近づいてきました。インフルエンザにかかってしまうと数日間は仕事等を休む必要が生じます。また、診断や治療を受けるために病院を受診する必要があります。

 そんなインフルエンザに備えるための保険がPayPayほけんより発売されているようです。

 今回はインフルエンザ保険の必要性について考えます。

結論

 保険の性質として考えた場合、「発生確率は低く・損害が大きい場合」に備えるべきものですが、インフルエンザはそれにあたいしませんので、わざわざ保険をかける必要性は薄いと考えます。

 金額的に考えた場合、治療費が高額ではないうえ、受け取れる保険金も小額であるため、手間とお金をかけて保険に加入する必要性は薄いと考えます。

インフルエンザの治療費はどのくらい?

 保険の必要性を考えるうえで、インフルエンザに罹った場合の治療費について調べました。NHKのサイトに新型コロナウィルスとインフルエンザに罹った場合の医療費がまとめてありました。(以下の画像参照)

 窓口負担が3割とした場合にかかる費用はおよそ4500円。そこまで高額ではありませんね。

引用:5類移行後の医療費 自己負担額の具体例 インフルエンザと比べると | NHK

インフルエンザ保険(PayPayほけん:インフルエンザお見舞金)

 続いて、インフルエンザ保険について確認していきます。

 インフルエンザ保険はPayPayほけんより、「インフルエンザお見舞金」として販売されています。保険料は月額払いで、医師の診断による抗インフルエンザ薬の処方で最大7千円 入院時には3万円の保険金が受け取れるようです。

保険料と補償内容

 保険料は大人であれば250円/月から加入できるのでかなり安いです。入院だけでなく、治療薬の処方で対象となりますので、インフルエンザと診断されればほとんどの方が保険金の対象となるのではないでしょうか。

引用:インフルエンザお見舞い金|PayPayほけん(PayPay保険サービス株式会社)【公式】 (paypay-insurance.co.jp)

保険金の受取条件は?

治療保険金 

 保険期間中に、インフルエンザA型またはB型に罹患し病院等で抗インフルエンザ薬を処方されたとき

入院保険金

 保険期間中に、インフルエンザA型またはB型に罹患しその治療を目的とする継続した2日(1泊2日)以上の入院を開始したとき

注意点

 保険の対象はインフルエンザの「A型」「B型」のみです。インフルエンザには「C型」「D型」も存在するため、すべてのインフルエンザが対象となっているわけではありません。

 しかし、季節性で流行する「A型」「B型」のようですので、インフルエンザに罹った方のほとんどが対象になると思われます。ここまでの情報をもとに必要性を考えます。

インフルエンザ保険は必要なのか?

 インフルエンザの流行は12月から翌年3月までが一般的のようです。(令和5年度インフルエンザQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp) Q2より)

 となると、保険期間は4か月間が必要。一番安いプランに加入し、罹患した場合についてシミュレーションしてみます。

項目支出収入
保険料1000円
(250円×4か月)
治療費4500円
(NHKのサイトより)
保険金3000円
(治療保険金)
合計5500円3000円

 この場合だと、支出と保険金の差し引きは2500円のマイナスです。

 保険に入っていなかった場合は、治療費のみの4500円のマイナス。差額は2000円です。保険金の受け取りには手続きが必要であり手間がかかります。この2000円のために、保険に加入する必要性は低いと思います。

 ただ、症状が重症化し入院が必要になってしまった場合を考えると、30000円の保険金がもらえますので、ある程度の負担軽減にはなりえます。

まとめ

 保険の性質で考えた場合も、金額で考えた場合もこの保険の必要性は薄いと考えます。インフルエンザにかかりやすく、かつ、重症化しやすい方であれば加入を検討してもよいかもしれません。しかし、入院を考えるのであれば、この保険ではなく、掛け捨ての医療保険を検討すべきでしょう。

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