
保険の営業マンから個人年金をすすめられ、断り続けたら、次に出てきたのが、「養老保険」。個人年金と違って、保険期間が決まっており、貯蓄性がありますよとのこと。はたして、「養老保険」は貯蓄代わりとして、契約してもよいものでしょうか?
この記事では、養老保険とはどんな保険なのか簡単に記載するとともに、メリット・デメリットを紹介していきます。私、個人的には不要だと考えますので、どんな人に向いているのかやお勧めの保険等、詳しい情報は記載しません。こんな保険もあるんだという知識をつけてもらえたら、幸いです。
もし、契約を検討されている方はぜひ読んでみてください。
養老保険とはどういうもの?
保険内容
養老保険は満期保険金と死亡保険金が同額という特徴があります。もし、被保険者(保険をかけられている人)が亡くなった場合は、契約成立翌日から目標金額(満期保険金)を死亡保険金として受け取ることができます。保険期間の満期まで積み立てても同額が受け取れます。つまり、貯蓄性に加えて、死亡リスクをカバーした保険と考えることができます。
保険期間は、10年間・15年間のように年数を決める方法と、60歳までというように年齢で決めることもできます。
メリット
①保険期間を自由に設定できる商品もある
子供の進学等のライフイベントに備えて、お金を積み立てることができます。
②万が一の場合、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われる
保険期間中に万が一亡くなってしまった場合でも、死亡保険金を受け取れるので、払い損にならない。
③税金控除の対象
一般生命保険料控除に該当します。年末調整することによって、税金を控除することができます。
デメリット
①毎月の保険料が高め
貯蓄性重視の保険であるため、あたりまえですが、保険料が高額になる場合が多いです。
②満期保険金額が払込保険料の総額を下回る商品もある
貯蓄性があると言っておきながら、払い込み保険料が満期保険金額を下回る商品もあります。途中で死亡してしまった場合のみ契約者が得をし、満期までいくと損をしてしまいます。こんな保険に入るくらいなら、最初から掛け捨ての生命保険にするべきです。
③医療保険などとセットで販売されていることもある
積立部分の保険だけでなく、「特約」として医療保険を付帯して売られているものもあります。「特約」部分は掛け捨て扱いですので、満期保険金額は確実に払込保険料を下回ります。
まとめ
養老保険について簡単に紹介しました。基本的には積立がメインの保険ですが死亡保障も備えているため、利率が低い割には保険料が高くなる印象です。お金を増やす目的で契約するべきではないでしょう。
ただ、銀行にずっと眠らせているお金があり、今後何年も使う予定が無いのであれば、貯蓄性があり・税金の控除も受けられる「養老保険」は一考の価値があるかもしてません。ただし、元本割れしないことを確認したうえでです。
どんな保険もそうですが、途中解約すると解約返戻金は積立額より低くなりますので、大抵のことが起きても積み立てを続けられるという方以外は契約しないほうがよいのではないかと思います。
ひとつひとつ知識を身に着け、カモられないようにしていきましょう。
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