マイナス金利についてご存じでしょうか？マイナス金利っていうけど、銀行に預けていても、元本割れするわけでもないし、借金したときに金利がプラスになるわけでもない。単純に銀行の金利が安くなることを言っているの？など疑問に思ったことはありませんか？
今回はマイナス金利のしくみとこのマイナス金利時代にやっておきたいことを解説していきます。
マイナス金利ってなに？どうなるの？
マイナス金利とはこういうこと！
マイナス金利は「日本銀行」に「民間の銀行」がお金を預けると、その金利がマイナスになることです。
民間の銀行は余っているお金を日本銀行に預金し、利息をもらいます。しかし、この利息がマイナスであるため、預けているのに逆にお金が減ってしまうということになります。そうなると、民間銀行は損をしたくないので、日本銀行にあまりお金を預けなくなります。
そうすると、お金が余るので、企業等にお金をもっと借りてほしい、それなら低金利にしなくては・・・となることを狙った政策です。
実際に銀行への預金金利はかなりの低水準であり、大手でも０．００１％くらいです。銀行もお金を借りてほしい（外に出したい）ので、金利が低くなってしまいます。
一方借りるときの金利もかなり下がっています。下のグラフは過去４０年の住宅ローン金利の推移です。
好景気の時代は８％という恐ろしいほど高い金利でしたが、今は２．５％ほどまで下がっています。住宅会社によっては１％台もあるようなので、かなり低くなっていることがわかります。
メリット２つ
・住宅ローン等の借金をするときの金利を安くできる
審査基準も下がることが多いため、今まで借りれなかった人も借りられるようになるかも。住宅業界や自動車業界に追い風になる。
・円安になる
円よりも他の通貨の方が金利をもらえることになるので、外貨に両替する投資家が増え、円安となります。円安になれば、外国人消費が増えるため、観光産業に追い風となります。
デメリット１つ
・銀行に預けてもほとんど利息がつかない（増やせない）
安全にお金を増やすことが難しくなります。残念ですが、仕方ないですね・・・。
マイナス金利時代に行いたいこと
銀行にお金を預けても増えないのであれば、手元に置いておきますか？いえいえ、そんなのもったいないです。こんな時代だからこそ、「投資」をしましょう。ということで、一つ目は「投資」です。
行いたいこと①「投資」
銀行にお金を置いておいても、増えないのであれば、投資によってお金に働いてもらい、お金を増やしましょう。投資と聞くと危ない、ギャンブルという印象を持っている方も多くいると思いますが、決してそんなことはありません。確かにギャンブル性の高いものもあるので、注意は必要です。
私がおすすめするのは、優遇税制である「NISA」「積立NISA」「iDeCo」を使った投資信託の運用です。この制度を使うことで、値上がり益や配当金が非課税になります。 「iDeCo」 であれば、節税効果も得られます。
これらの投資は数十年単位での「長期投資」となります。世界経済は常に成長しています。もちろん、景気に波がありますので、マイナスのときもあります。しかし、長期で見た場合、平均で数％づつ成長していることがわかっています。この成長の恩恵を受けられるよう、株価の指数に連動して取引を行う「インデックスファンド」に積立投資し、長期間運用することで、ほとんど負けず運用することができます。その分、爆発的に増えることも、短期間で増えることもありません。
過去の記事で解説していますので、興味がある方は参考にしてみてください。知識を身に着けることで、ぼったくり商品から身を守ることができます。
ノーリスクノーリターンです。ノーリスクで稼げるという商品は詐欺なので注意しましょう。
行いたいこと②「ローンの借り換え」
先ほども少し触れましたが、住宅ローン金利が昔に比べてかなり下がっています。もし、高金利かつ固定金利で借りた場合、借り換えすることで、支払額を減らすことができるかもしれません。
一度、住宅ローンの借り換えシミュレーションをしてみることをお勧めします。（住宅ローン借り換えシミュレーション｜みずほ銀行 (mizuhobank.co.jp)）
借り換えには手数料等の諸費用が掛かりますので、確実に安くなるとは言い切れませんが、シミュレーションはタダなので、あまり期待せずにやってみるといいかもしれません。
まとめ
いつまで日本の不景気が続くのかわかりませんが、銀行金利の低い今、預けておくメリットはほとんどありません。もちろん、急にお金が必要になる場合もありますので、ある程度は必要ですが、その他の余剰資金は投資によって働いてもらうことで、生活を豊かにできるかもしれません。
まずは、勉強して知識をみにつけましょう。知らないことは判断できません。
人生は日々勉強が必要です。知識を身に着けることで、様々なところで有利に働きます。無知が一番怖いこと。生活を豊かにするためにも、身を守るためにも、しっかり学んでいきましょう。
余談ですが、日本の社会人の平均勉強時間はわずか６分とのことです。ちょっと勉強すれば、周りの人よりも優位にたてるかも！
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