投資信託セット型定期預金に注意!ぼったくり金融商品に注意

投資信託セット型定期預金に注意!ぼったくり金融商品に注意

 投資信託といえば、よく耳にするワードですよね?NISAやiDeCoなどの優遇税制制度でも購入することができ、安全なイメージがあるかと思います。

 今回はこの投資信託と高金利の定期預金をセットにした投資信託セット型定期預金について解説していきます。きっとご存じの方は少ないと思います。調べてみても、提供している会社が少ないいことから、知識を得づらいのではないかと思います。

 結論から言うと、おすすめできない商品です

 定期預金という安心ワードが付いているため、安全な商品だと信じて購入指定します方がいるみたいです。特に、高齢者の方は注意が必要です。身近な方に検討している人がいたら、止めてください!

 頭の片隅にでも残しておいてもらえれば幸いです。

投資信託セット型定期預金ってどんなもの?

 金融機関等が提供する金融商品のひとつです。ざっくりいうと、金融機関が指定する銘柄の投資信託を購入することで、高金利の定期預金に加入することができるというものです。

デメリット

高金利は嘘!?

 預金期間中、金利が3%とか4%とかの高金利と思いきや実は最初の3か月だけといったことがあり、高金利が一時的の可能性があります。商品によって、違いますので注意が必要です。

 また、金利が高くないことに気が付いても、定期預金なので、決められた期間が経過するまで解約できません。

セットの投資信託が最悪

 こういった特別金利の適用は金融機関の指定した投資信託を一定額以上買わなければいけないことが条件となっています。基本的に、その投資信託の銘柄がよくありません。

 運用成績以前に、購入手数料であったり、運用手数料が高額なものが多いです。金融機関も儲けが必要であり、投資信託の購入手数料は販売会社に入る収入源となります。儲けるために、安全な見かけ上高金利な定期預金を撒き餌にして、販売手数料が高い投資信託を購入させようとする金融機関の戦略です。

 国が用意している優遇税制制度である積立NISAでは購入できる投資信託の銘柄を金融庁が選定しています。この選ばれた銘柄は、購入手数料「無料(ノーロード)」のものも多く、運用手数料も1%を切るものが多いです。手数料が大きいものは、いくら運用成績がよくても、手元に残りにくく、常に不利となってしまいますので、銘柄選びの最重要事項といっても過言ではないと思います。

メリット

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 紹介できるメリットがありません。この商品を購入するくらいなら、普通の定期預金に預けた方がましです。まだ、積立NISAやiDeCoを始めていない方は、そちらで厳選された投資信託を購入することをおすすめします。

購入には注意が必要!

 金融機関が販売している金融商品は一度、本当によいものかじっくり検討することをお勧めします。金融機関は慈善事業でやっているわけではないので、金融機関が儲けるからくりが隠されていることがほとんどです。こういったセット商品は、手数料がかなり高く、金利は見かけ上は高くても、総合的には低く抑えられており、購入者が不利な商品になっていることが多いです。しかし、金融機関からしてみれば、確実に儲かる”おいしい商品”になります。

 これが実情ですが、こんなことを言われて購入する人はいないので、日本人が大好きな”預金”を前面に押し出し、しかも高金利という撒き餌をまき、不利な条件の投資信託を買わせようとします。

 特に高度経済成長期を過ごしてきた高齢者にとって、預金は安全で確実にお金が増えるという印象をもっていることでしょう。また、その考えを教育された子供たちも預金が大切と思い込んでいることが多いです。親に言われたことありませんか?「無駄遣いするな。預金しろ」と。

 こういう教育を受け、預金は安全で大切と思いこんでいると、高金利に食いついてしまいがちです。安全にお金を増やせるとなったら、誰だって嬉しいですよね。だからこそ、注意が必要です。

 商品を販売する金融機関が販売するうえで、不利(知られたくない)なことは、細かい字で書いてあることがあり、そんなところまで読まない人がほとんどです。だからこそ、販売員のプレゼン次第であまり考えずに買ってしまうのです。要注意です! 

まとめ

 こういった「ぼったくり商品」が世の中には数多く存在します。金融教育を受けることのない日本人は、金融知識(リテラシー)が低いため、ぼったくりかどうか判断できないことが多いです。

 お金は生きている限り、切っても切れない重要なものです。お金がすべてではないですが、なくてはならないものなのも確かです。最低限の金融知識を身に着け、少なくとも「ぼったくり商品」を購入しないよう判断できるようにしましょう。

 

 

 

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