おつりで投資「トラノコ」。投資ブームのせいか、よく聞くようになりましたね。5円から投資できるので、手軽に少額から始められるメリットがあります。投資に興味はあるけど、始めるのは抵抗があるよって方でも、「トラノコ」であれば、設定することで買い物ででたお釣りを投資することができます。
しかし、もちろんデメリットもあります。この記事ではメリットとデメリットについて解説します。
ここは評価できる!トラノコのメリット5つ
おつりで投資可能
トラノコや提携家計簿アプリに登録してあるクレジットカード、電子マネー等でお買い物することで、設定した金額を投資することができます。
おつりはお買い物金額の端数を3段階で設定可能。例えば、320円の買い物したとすると、100円単位設定なら80円、500円単位設定なら180円、1000円単位設定なら680円。
ポイントで投資可能
様々なポイントを使って投資することができます。最低投資額は「5円」。使えるポイントも種類が豊富です。マイナーなものも多い気がしますが・・・
〇利用可能なポイント
「nanaco」「ANAマイル」「小田急ポイント」「ジーポイント」「ドットマネー」「ポイントタウン」「ネットマイル」「リアルペイ」
トラノコポイントを使って投資できる
歩いて貯める:マネーステップを使うことで、歩くだけでトラノコポイントが貯まります。
アンケートで貯める:トラノコアプリ内でアンケートに回答することで貯まります。
動画を見て貯める :トラノコアプリ内で動画を視聴することで貯まります。
これらで貯めたトラノコポイントを投資に利用することができます。
投資初心者でもわかり安い!ファンドの選択に迷わない
トラノコではリスク許容度に応じた3つのファンドが用意されています。いずれのファンドでも、トラノコファンドに投資をすることで、世界中の株式、債券、不動産等の資産に広く分散投資することが可能になります。
メリットに書きましたが、投資先を自由に決めたい方にとってはデメリットです。選択肢が3つしかないうえ、自分が投資したくないETF等が含まれている可能性もあります。様々な資産クラスで構成されているので、分散はされていますが・・・
分散投資することができる
おつりの設定で投資するため、一度にたくさん投資するわけではなく、お買い物のたびに投資できます。株価が高いときもあれば、安いときもあります。時間を分散して投資することで、投資金額を平均化することができます。
ここが残念!デメリット4つ
デメリットはすべて手数料です。他の証券会社を使っても手数料はかかりますが、ここまで高くないことが多いです。これは残念なポイントです。
月額利用料がかかる
300円/月の月額利用料金がかかってしまいます。お釣りやポイントで少額投資するのに、月300円はかなり痛いです。月に5,000円投資したとすると、投資額の6%も利用料で持っていかれてしまいます。
少額投資であるほど、この手数料が重くのしかかり、手数料負けします。たかだか300円といえども、少額投資だとお金を増やせません。
運用コストが高め!
運用手数料が0.33%です。運用コストが安いとHPにはかいてありますが、高いです。
例えば、投資信託のひとつである「emaxiss slim s&p500」は運用手数料(信託報酬)が0.0968%と激安です。世間でよく話題になっているs&p500に投資できるファンドがトラノコの1/3のコストで運用できます。探せば良いファンドはまだまだあります。
その他手数料もある
ファンド内のETF購入にかかる手数料も負担しなければいけません。これが0.066%~0.11%。監査費用の手数料が0.11% 。運用手数料と合わせて、0.55%の手数料になります。ここまでくるとあまり安いとは言えません。
出金手数料がかかる
出金1件あたり300円の手数料がかかります。私のおすすめの楽天証券を使えば、手数料なしで出金できます。
結論~おすすめしない~
メリット・デメリットを解説しました。結論として、私は「おすすめしません」。お釣りによる少額投資がメインのはずが、少額だと手数料負けする月額利用料がかなり重たいです。
ほかの証券会社でも少額投資は可能です。投資信託であれば、100円から投資可能です。積立設定もできるので、トラノコで毎月少しづつ投資するなら、投資信託を積み立てたほうがお得です。
投資信託であれば、積立NISAなど税金が優遇される制度も活用できます。トラノコの利用を始める前に、まずは、積立NISAによる投資信託の積立を検討してみてほしいと思います。
トラノコが勝っている部分は、3つのオリジナルファンドを設定しており、選択肢を絞ってくれているところです。銘柄選びは初心者がつまづくポイントだと思うので。
しかし、迷ったら以下の2本を好みで買えばいいのではないかと思います。
・emaxiss slim S&P500:アメリカに投資したい方向け
・ emaxiss slim 全世界株式(オールカントリー):世界中に投資たい方向け。もちろんアメリカも含まれています。
投資銘柄はいつでも変更できるので、まずはこの2本ではじめて、いろいろ勉強して、これも買ってみようかな、これはいらないなど、自分の知識や考えによって変えていけばよいと思います。
投資はそんなに怖いものではありません。思い立ったが吉日。早速始めましょう!
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