お金を使うときに１円の価値を考えていますか？価値が同じなんて当たり前のことでしょ？と思われる方が多いと思います。その通りで、現実の価値は同じなのですが、個人の感じる価値が変わってしまうことがあります。１円の価値が低下すると浪費の加速につながりますので注意が必要です。お金が貯められないという人、大きな買い物を控えている人に一度読んでほしいです。
１円の価値が低下していませんか？
例えばですが、以下の２パターンがあったとします。
①１０万円の買い物をするときに、１時間離れた別店舗に行けば３０００円安く買える
② １万円の買い物をするときに、１時間離れた別店舗に行けば３０００円安く買える
多くの人は①の場合はその場で買い、②の場合は別店舗で買うことを選ぶのではないでしょうか？確かに商品の価格に対して①では３％、②では３０％のディスカウントですので、②のほうがお得感があります。
しかし、金額はどちらも同じ３０００円です。使う金額が増えれば増えるほど１円を軽んじるということです。１円の価値が低下すると、浪費が加速してしまいますので注意が必要です。
大きな買い物のときは注意が必要
車や家を購入するとなると数百万円～数千万円の予算が必要になってきますよね？特に車や家の購入時には「オプション」を設定することが多いです。車を例にとってみます。
本体価格：３００万円
オプションなしの最低限のグレードで買う場合、税金や諸経費をいれて３５０万円で買えるとします。しかし、せっかく車を買うのに最低限では物足りないと感じてしまうもの。一つオプションを追加するのに３万円と言われても、３５０万円に対しての３万円は誤差（安く）感じてしまうものです。車購入時の３万円は安く感じるものですが、実際の生活で考えると決して安い金額ではありません。まさに１円の価値が低下している状況です。
実際に私がこの状況でした。新車を購入する際にせっかく車買うのだから、カーナビもつけたいしシートは本革がいいし・・・なんてやっていたら、５０～６０万円ほどオプションで追加していました。実際の支払額は最低限のグレードから考えるとかなりの金額になっていました。お金の勉強をする前に買ったので、欲しいものは欲しいし、つけたいオプションはつけるという感覚で買ってしまいました。今思えば、もっと費用を抑えることができたと思います。
このとき、値引き交渉で１．５万円くらいのオプションをサービスしてくれと言った際にディーラーの人に言われたことを今でも覚えています。
「１．５万円って日常生活では大金ですよ？」
その時は、なにも感じていませんでしたが、お金の勉強を始めた今では確かに言われた通りだなと感じました。まさにこのときが１円の価値が低下している状況でした。しかし、このとき自分にこの感覚は無く、購入にためらいはありませんでした。
車の購入ですらこのような状況になることは容易に想像できるでしょう。家の購入となれば尚更です。車は買い換えますが、家はそうそう買い換えるものではないので、後悔したくないという思いと金額が大きいので、感覚がよけいにマヒし、１円の価値はどんどん低下していくことでしょう。必要性をしっかり考えずに、かなり高価なオプションでもせっかくならつけたいと思いつけてしまい、結局あまり使わなかったとなると損でしかありません。
オプションすべてを否定するわけではなく、ほんとうに必要なものなのか考えてから買ったほうがよいということを覚えておいてほしいです。結局私も、付けたはいいけどほとんど使わなかったオプションもあり、無駄にしたものがありました。一つ数万円のオプションでも安いと思わず、しっかり検討したうえで、オプションを追加しましょう。その場で即決せず、一度持ち帰って検討したほうがよいかもしれません。店員がいると冷静に判断できなくなる可能性があります。
まとめ
高額な買い物であるほど、１円の価値は低下してしまいます。しかし、どんな高額なものでも、少額のものでも１円は１円であり、現実での価値は同じです。そのことを意識したうえで、自分で価値があると思うものに、必要なお金を払えるようにしましょう。
本当に必要なものにお金を使って、無駄な浪費を減らし、貯蓄を増やしていきましょう！
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