お金を貯めるための方法~バビロンの教えを実践し、大富豪を目指そう!

お金を貯めるための方法~バビロンの教えを実践し、大富豪を目指そう!

 お金を貯めて蓄財するために、なにが必要でしょうか?収入を増やすこと?支出を減らすこと?様々な方法があると思います。

 今回は「バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 著者:ジョージ・S・クレイソン」は、はるか昔の古代バビロニアにて語り継がれてきた内容ですが、現在においても富を築くために重要な考え方が紹介されています。

 現在では、たくさんのお金に関する書籍やYOUTUBEなどによって情報発信がなされていますが、これらは過去の先人たちの知恵をもとに、現代の人たちが加筆・修正を加えて発信しているような内容も多々あります。

 この記事では、古代から語り継がれる考え方、蓄財に関する根本・基礎知識をお伝えしていきたいと思います。

結論としては、

・ 先取貯金 → 投資 → 収益の再投資 すること。

・ 早くはじめること。

・ できる限り、取り崩さないこと。

 本書の言葉を借りて、順番に説明していきます。

古代バビロニアの教え

お金持ちになるために必要なもの

 お金持ちになって富を築くためになにが必要でしょうか?本書では以下のような文言が記載されています。

「壁に座り込んでいても、はるかな国へ旅をしていても、我が財布にいつも変わらずに流れ込んでくる収入の道があればいいんだ。どうすれば人間は自分のための収入の道を作れるか」

 いつでも財布にお金が流れてくる「収入の道」。つまり、自分が働かなくても、得られる収入。配当所得であったり、不動産所得などが該当するでしょう。自分が働いて得た収入以外に、働いていなくても入ってくる収入があることで、生活を豊かにしていくことができるため、どんな方法で達成できるのか知りたいと古代バビロニアの人たちも考えていたようですね。

収入への道を築く方法

 収入の道を手に入れ、富を築く方法として、まず初めに以下の考えを身に着け、行動を徹底する必要があります。

「わしが富への道を見つけたのは、稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておくことを心に決めたときだ。おまえとて同じことができるはずだ」

 今の言葉でいうと「先取貯金」することです。収入のすべてを使ってしまわずに、一部を残しておくことで、いずれは大きな資産となります。また、何かあったときの備えにもなります。

 たまごで例えられることが多いですが、かごにある10個のうち9個使って、1個残す。これを繰り返すことで、いずれ余ったたまごがかごからあふれ出す。これが先取貯金による蓄財のイメージです。

お金がお金を生む

 こうして得たお金を今度は「働かせる」ことが重要だと言っています。つまり、「投資」です。 

「おまえが貯める金は一つ残らずおまえのために働く奴隷なのだ。その金が稼いできてくれる銅貨も一枚残らずおまえのために稼いでくれる、まさに黄金の子供なのだ。おまえに財産ができれば、おまえが貯めたものと同じくらい否応なく稼ぐことになるし、その子供もまた否応なく稼ぐことになる。そうしてすべては、おまえが喉から手が出るほど欲しがっている豊富な財産を手に入れるために協力してくれるのだ。」 

 お金のことを「奴隷」と表現しているのが面白いですね。「奴隷」という言い方では印象が悪いですが、一生懸命貯めたお金に働いてもらうことで、お金がお金を生みます。そして、お金が生んだお金(本文中の「黄金の子」)にも、働いてもらうことで、更に多くのお金を得ることができます。貯めたお金が、富を築くために協力してくれるのです。

 小額からはじめても、徐々に金額が増えていき大きな富を生みます。しかし、時間をかけなければ、リターンは得られません。始めるのが早ければ、早いほど、効果を実感できるのも早くなります。本書では、以下のように表現しています。

「富というものは一本の樹と同じく、小さな種から育つ。おまえが貯める最初の一枚の銅貨が種となって、おまえの富の樹が育つのだ。種を植えるのが早いほど、樹は早く育つ。おまえがずっと貯め続けて、その樹に肥料と水をきちんきちんとやれば、それだけ早くおまえがその木陰で満足感に浸れる日が来るのだ。」

 富の成長を樹木に例えています。この樹木を成長させるためには、実際の樹木と同様に「水」や「肥料」が必要です。毎月決まったお金を投資する(水)、ボーナスなどの臨時収入や支出のコントロールによって得られた毎月の定額積立以上お金を投資する(肥料)することで、富(樹木)は早く成長させることができます。

 ※本書では水や肥料について言及されていませんので、私のイメージです。

築いた富の使い方

 最後に使い方について。お金を得ると使いたくなってしまうものです。お金を働かせて、生み出した利益を使ってしまっていませんか?この本では「”金の奴隷”の大群を確保」することが必要だといっています。

 たしかに、以前も紹介していますが、複利効果を生かすことが蓄財において最強の武器となります。複利を生かさず、消費してしまってはお金持ちへの道は遠のいてしまいます。本書では以下のように表現されています。

「おまえは蓄えが生んだものを食べてしまっているな。だが、それではどうしてせっかく生まれた子供たちがおまえのために働いてくれると期待できるというのだ。それにどうやってその子供たちがまた子供を生んで、それがまたおまえのために働いてくれるようになるのだな。まず初めに〝金の奴隷〟たちの大群を確保するのだ。そうすれば裕福な宴を何度やろうと、後悔することもなく楽しめるようになる」

 複利効果によってお金を成長させることで、富を築けと言っています。大きな富を築いた後であれば、好きに使っても公開することはなくなるだろうと。お金が生み出すお金(不労所得)の額が大きくなれば、経済的自立を達成できますし、働いてくれているお金を取り崩さない範囲で好きに使うことができます。

 お金からも時間からも解放されることができます。これは、さまざまなところで紹介されている経済的自立による早期引退「FIRE」そのものです。

古代バビロニアの賢者「アルカド」の知恵7つ

 これまでの記載を総括する7つの知恵について紹介します。大枠はこれまでに紹介した内容と同じですので、読み飛ばしてもらっても構いません。

第一の知恵 財布を太らせることから始めよう

 収入の一部をとっておくこと。財布にお金を入れても、一部を残しておき、また次のお金を入れても、同じように残しておく・・・、と何度も続けることで財布がどんどん太っていくことを表しています。

第二の知恵 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず

 ここでいう必要経費とは生活費+α(娯楽費など)のことです。気をつけないといけない点は、収入と等しくなるまで欲しいものを買ってしまうものです。なので、必要な経費と自分自身の欲求とを混同してはいけません。家族の欲求も含めてですが、みなさんがそれぞれの欲求を叶えるためには、稼ぐ金額では足りないことが多いのです。しっかり蓄財するためには、欲求をうまくコントロールすることが重要です。

第三の知恵 貯めた資金は寝かさずに増やすべし

 上記で紹介したとおり、お金に働いてもらうことです。寝かす(貯金)ことでは、残念ながら増えません。

第四の知恵 損失という災難から貴重な財産を死守すべし

 詐欺や盗難による人災で、自然災害によって、など財産を失う可能性があります。自然災害は自分で防げるものではありませんが、詐欺や盗難は防ぐことができます。特に、情報があふれる現代では詐欺や詐欺まがいの情報商材などに溢れています。そういったものに騙されないように自分の財産を守れるように、知識を身につけましょう。

第五の知恵 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

 これについては、賛否両論ありますので、詳細は割愛しますが、この本では、持ち家を持つことが蓄財に有利としています。支払っている家賃分で、住宅ローンを返し、返し切ったときには自分の家となっているため、そこからは家賃を支払う必要がなくなる。よって、家賃分を蓄財できる点が有利。

 持ち家では、修繕費や固定資産税、地震・火災保険など、必須になってくる費用がいろいろありますが、そういったことには触れられていませんので、この点は注意が必要です。

第六の知恵 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備にとりかかるべし

 上記で解説したことと同じで、早くに蓄財を始めることで、早く樹木を成長させることができます。早く始めるにこしたことはありません。

第七の知恵 明確な目的に向かって自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

 例えば、自分の収入を上げたいという目標があるのなら、その目的を達成できる道に進める知識を身に着ける必要があります。しかし、仕事をしながら勉強を続けるには、気合が必要です。

 疲れているから、今日はやらないとか、せっかくの休みだからゆっくりしたいという思ってしまうのが人間です。自尊心をもって、目的に向かって突き進むことができる人が成功をつかむことができます。

まとめ

 全部はできなくても、ひとつひとつ始めていきましょう。これらは、古代から語り継がれている方法であり、現代でもさまざまな人が似たような方法を紹介しています。先人の知恵を借り、豊な生活を送れるように、活用していきましょう。

 この本では、物語調で話が進んでいきますので、とても読みやすいです。面白く、勉強にもなるため、非常にオススメです。アマゾンプライムでも読むことができます。 

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