給料安いな、もっと給料増えないかなって思うことありますよね?先進国っていわれてるけど、本当に先進国なのってくらい豊かにくらしている感じがありません。
今回、以下の本を読み、とても勉強になったので、概要を紹介します。興味があれば読んでみてください。この本を読んで、もっと政治に興味を持たなければいけないということ、日本の先は暗いので何があっても生きていけるように早く経済的自立を達成するべきだという思いを強くしました。
「10%消費税」が日本を破壊する
著者:藤井聡 出版:晶文社
日本は経済大国?
日本が経済大国だったのは過去の話。全世界のGDPシェアのうち日本の変化は以下のとおり
1995年:17.9% (中国: 2.4%)
2015年: 5.9% (中国:15.0%)
高度経済成長期には、経済大国と言えるほど、GDPを稼ぎだしていた日本ですが、バブル崩壊後の日本はその力を完全に失ってしまい、世界から置いていかれてしまいました。日本は経済大国と言えるのでしょうか?
日本は衰退途上国
1995年~2015年までの20年間の経済成長率をみてみるとほぼすべての地域・国が経済成長をとげています。しかし、例外的にマイナス成長の国があります。それがなんと我が国「日本」です。
世界平均: 139%
中国 :1414%
日本 :-20%
日本は経済大国で先進国と思っていましたが、すでに先進国とは言えなくなってしまったといえるのではないでしょうか?先進国とは「先に進んでいる国」。マイナス成長をしている我が国は先進国ではなく、衰退途上国になってしまったと言わざるを得ないでしょう。
衰退の原因は「消費税」
日本の経済は1997年までは、成長を続けていました。しかし、1997年を境に成長率は右肩下がりになってしまいました。国民の平均所得、税収も下がり続けています。ちなみに、赤字国債の発行額は右肩上がりとなっています。さて、この年になにがあったのでしょうか?それは
消費税の増税
です。消費税増税により、消費が冷え込み、物価が低下、企業の業績も悪化し、「デフレ」へ導きました。
税率ではなく、タイミングがまずかった!
1997年の増税は「3% → 5%」でした。たった2%でそんなダメージはないと思った方、そのとおりです。タイミングが悪かったのです。
1990年~1991年にかけて「バブル崩壊」が起き、経済に深刻なダメージを与えました。1997年まで政府は対策として大規模な金融政策を実施したおかげで、少しずつですが、成長を続けることができました。しかし、1997年。政府は十分経済は回復したし、借金を返済しないといけないから増税と、消費税増税に踏み切りました。
その結果、バブル崩壊のダメージが抜けきっていない日本は耐えることができませんでした。消費は冷え込み、企業業績は悪化。
コストカットのため人件費(給料削減)→国民貧困化→消費冷え込み→・・・
と悪循環に陥ってしまいました。それほど、増税のタイミングを誤ると経済的にダメージが大きいことが証明されました。
消費税10%に上げるタイミングは適切?
経済が冷え込んでいるときに増税すると、さらに経済にダメージを与えるということは前述のとおりです。本書は増税前に出版されていますので、この結果については触れていません。消費税10%になった現在、景気はよくなりましたか?これは各々の感じ方次第ですね。
まとめ
かなり端折って紹介しましたが、本書ではもっと細かくデータを使って説得力が高い説明となっています。ひとりひとりがもっと興味を持てば、消費税の増税は防げたかもしれませんね。今後、日本経済が成長していけるか分かりませんが、自分のちからで生きていけるように、早く経済的自立を目指していきたいと思わせてくれる本でした。興味があれば、読んでみてください。
|
コメントを書く