老後資金が心配?個人年金保険は必要ない!

老後資金が心配?個人年金保険は必要ない!

 老後2,000万円必要という意見がありますが、こんなに用意できるのかな?と心配になっていませんか?少しずつでも貯金している方、積み立て型の保険(個人年金保険)に入っている方などいるかと思います。今回は個人年金保険が必要性について考えました。

 結論から言うと、「必要無い」です。

メリットデメリットについて解説していきます。

個人年金保険は必要ない!

 個人年金保険とは、公的年金や会社の企業年金などでは不足する部分を自分で用意する私的年金(3階部分)のことです。保険料を納めることで、契約時に定めた時期から、年金または一時金として保険金を受け取ることができます。積み立てた分よりも少し色がついて戻ってくるうえ、満期まで積み立てれば元本割れの心配もないので、利用している方は多いのではないでしょうか?個人年金保険についてメリット・デメリットを交えて解説していきます。

メリット①:元本割れがない

早期に解約しない限り元本割れの心配がないので安心です。

メリット②:所得控除の対象

最大で4万円の所得控除を受けることができます。所得税率20%とした場合、4万×20%で8000円節税できます。

デメリット①:リターンが少ない

保険会社によって異なりますが、リターン積み立て元本に対しては4~5%ほどだと思います。例えば500万円積み立てて変換率104%とした場合、520万円でもどってくる。数十年預けて、たった20万円にしかなりません。

デメリット②:受け取りに税金がかかる

積み立てたお金を満期が来たら、年金または一時金という形で返金されますが、なんと税金がかかります。所得控除で節税できていたはずが、結局税金で持っていかれます・・・

デメリット③:インフレリスクに弱い

インフレはお金の価値が下がることです。極端な例ですが、インフレ率50%になった場合、100円で買えていたものが150円ないと買えないということになります。つまりお金の価値が減り、多くのお金がないと物が買えないということです。変換率が105%だったとしても、インフレ率が5%以上あれば、結局損してしまうことになります。

まとめ

 以上から、メリットは少なく、むしろデメリットが目立つことがわかります。個人年金保険に加入するのなら、iDeCoや積立NISAにて投資信託等で運用するほうがリターンが大きくなり、よいと思います。年金目的とした場合は「iDeCo」のほうが圧倒的にメリットが大きいです。iDeCoについては、以下で解説していますので、参考にしてください。

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